第3章 104期訓練兵
そして、エレンはすぐに話題を切り替えた。
「なあ、フーリはどこに入りたいんだ?」
「調査兵団。」
フーリは即答した。
「どうして、入りたいんだい?」
マルコが意外そうに聞いてきた。
「私はただ壁の外を見たいだけ。死んでも別にかまわないし。」
コニーが驚いて、
「は?!死ぬのとか怖くねえのかよ?!」
と叫びながら聞いてきた。
「死のうが生きようが、人類が勝とうが負けようが、私にはどうでもいいこと。」
エレンは絶句した。
マルコも、驚いた様子だ。
「君が死んだら、家族が悲しむんじゃ・・・。」
「私は親に捨てられたんだ。この世に生きる意味もない。」
マルコはすぐに謝った。
「別に構わないさ。」
フーリはどうでもよさそうに言った。
「・・・で、私は夕食に呼びに来ただけだから早く行って。」
フーリは、くるりと向きを変えて食堂に向かった。
男子たちも、いそいそと食堂に向かった。