第9章 人類の希望→感情の変化
「お・・・おい、リヴァイ。そんなに蹴って恨みでも買われたらどうする?」
憲兵団の兵士が怯えながら言った。
リヴァイは平然と
「お前らはこいつを解剖するんだろ?それこそ恨みを買われるだろ。まあ、俺は負けねえが。」
と言った。
あのチビ・・・何を考えてるんだかやはり分からない。
必要な演出以外で何を考えているんだか・・・
そして訓練の時の出来事がフラッシュバックした。
「またフラッシュバックか・・・」
フーリが苦笑交じりに頭を抑えた。
「?・・・どうかしたの?」
アルミンが小声で聞いてきたと同時にエルヴィンが手を挙げた。
「エレンの能力はまだわかっていない。いつ暴走するかわかりません。そのため、リヴァイ兵士長に監視をしてもらいます。」
ダリスはリヴァイを見た。
「出来るのか?リヴァイ。」
リヴァイは睨んでくるミカサを横目で見ながら、
「確実に・・・暴走したら殺せる。」
と答えた。
「ふむ・・・結論はでた。」
ダリスは審議所内を見渡した。
「エレン・イエーガー君の身柄は調査兵団に預ける。」
ダリスの声と同時に審議は幕を閉じた。