第8章 初陣
ズゴオオオオオオオオオオオオオオオオン
巨大な音が聞こえたのだ。
エレンが穴をふさいだのだ。
兵士たちは歓声を上げた。
しかしフーリは急いでエレンのもとへ向かった。
エレンが倒れるのが見えた・・・
そんなときにもしも巨人に襲われたら・・・!!
予想は的中。
二体の巨人がエレンに迫っていた。
ミカサとアルミンはエレンをかばっている。
フーリは三人の前に立ち、ブレードを巨人に向ける。
ここには壁がないから立体起動が使えない・・・
でも・・・
「三人の所には行かせない!」
フーリは巨人に向かって怒鳴った。
ミカサとアルミンが何か叫んでいるが耳に届かない。
巨人がフーリを掴んだ。
「うっ!!・・・離せ!」
先ほど痛めた左腕が締め付けられる。
痛みで意識がもうろうとしたその時、
ザシュ ザシュ
巨人のうなじ部分が削ぎ取られた。
フーリを掴んだ手も離された。
そして誰かがフーリを抱えたのだ。
フーリは驚いて抱えてくれている人物を見た。
「リ・・・リヴァイ兵長?」
抱えていたのはリヴァイだったのだ。
「おいガキ共・・・これはどういう状況だ?説明しろ。」