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生きる意味と生きる希望を

第8章 初陣


「作戦は失敗だな。」

リコが苦々しく吐き捨てた。

そして赤い煙弾を撃った。

「彼には悪いけどここに置いて行こう。ここにいては私たちの身が危険だ。」

リコ班長はそう言うが・・・

そんなことを許すわけない人が一人いたような・・・

「見捨てるんですか!?」

ミカサがすごい形相でリコを睨みつけた。

「ミカサ落ち着きな。ここの責任者はイアン班長だ。イアン班長の指示を待て。」

フーリはミカサをなだめた。

イアンとリコとミタビは言い争っている。

「私もエレンを置いていきたくない・・・。でも私達にはどうしようもできない。」

フーリは悔しそうに言った。

そんな二人の様子を見たイアンは意を決したように言った。

「イエーガーを救出する。その間、巨人が彼に近づかないようにリコとミタビの班に任せる。」

リコは驚いた。

「なっ!!・・・わかった、イアンに従うよ。」

諦めたようにリコは言った。

リコとミタビは班員を連れて巨人討伐に向かった。

フーリとミカサは安堵の表情を見せた。

「ミカサ、私達も巨人討伐へ向かおう。」

フーリはミカサに呼びかけた。

しかしミカサはエレンが心配なのか、動こうとしない。

フーリがどうしようかと悩んでいるとアルミンがやってきた。

「アルミン!!どうしてここへ?」

フーリは尋ねた。

「壁から見えたんだ。エレンが動かないのをさ。エレンは僕に任せて、二人は巨人討伐に行って!」

アルミンはそう言って、エレンの背中に飛び乗った。

そしてブレードを思いっきりうなじ部分に刺した。

「ウ・・・ウアアアアアアアアアアアア!!!」

痛いのか、エレンの巨人は暴れだした。

「アルミン!エレンから離れて!危ない!」

ミカサが必死に叫んだ。

けれどアルミンは厳しい表情で

「大丈夫だから!!ミカサ!フーリと一緒に行くんだ!君たちが行けば救える命もあるはずだろ!!」

と強く言い放った。

「大丈夫。アルミンならエレンを説得できる。ミカサ、私たちは行こう!」

フーリはミカサの肩に手を置いて言った。

アルミンの決意を見たミカサもとうとう折れて頷いた。
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