第8章 初陣
「ウオオオオオオオオオオオ!!!!」
すさまじい雄叫びとともに姿を現した巨人。
補給所で訓練兵達を救った巨人。
それがエレンだった。
「見るのは二度目だが、すごい迫力だな。」
フーリは苦笑いをした。
「うん。でも・・・エレンはエレンだから。」
ミカサは平然と言った。
「はあ・・・愛されてるな、エレン。」
フーリがエレンの巨人に向かって言った。
すると・・・・・・
ドガシャーーーン
突然エレンが拳をフーリに向かって振り下ろしてきた。
「くっ・・・!!!エレン!」
フーリはエレンに叫ぶ。
しかし暴れたまま。
「サトリアス!離れろ!!そいつにはイエーガーの意思が反映されてなさそうだぞ!!」
イアンがフーリを呼んだ。
「くそ!反映されてなきゃどうにも・・・」
フーリが呟いていると、突然ミカサが飛び出した。
そして巨人の髪の毛を掴み、
「エレン!私よ!!あなたの家族!」
と呼びかけた。
エレンの意思がないのならただの巨人だ。
ミカサに向かって殴り掛かろうとする。
「危ない!ミカサ!避けろ!」
フーリが叫んだ。
ミカサは拳をぎりぎりのところで避けた。
巨人は勢い余って自分を殴り気絶状態になった。