第8章 初陣
ミカサは襲ってくる巨人を削ぎまくっていた。
スピードはどんどんあがり、刃もボロボロになってきていた。
ミカサに追いついたフーリだったが、狂ったように削ぐミカサは止まらない。
このままではミカサはガス切れに・・・
フーリが考えていると、予想は的中した。
ミカサの体がガクンとなって民家の物置小屋に落ちた。
すぐさまフーリは助けに行こうとしたがアルミンが来て
「フーリ!君はジャン達と一緒に補給所へ向かって!!ミカサの事は僕に任せて!」
と叫んだ。
フーリは頷き、ジャンの隣を飛ぶ。
もうすでに仲間は何人も死んでいた。
ジャンも必死に補給所を目指していた。
しかし、目の前に巨人が現れジャンの足をつかんだ。
「うわあ!離せ!!」
ジャンはバランスを崩し、もう駄目かと思われたが・・・
ザシュ
突然、巨人の手が切り落とされた。
ジャンは体制を立て直した。
巨人の手を切ったのはフーリだった。
「フーリか。ありがとな。命拾いした。」
ジャンは素直に礼を言った。
フーリはそっぽを向いて
「3年前、あんたが勝負で私を楽しませてくれた礼だ。」
と言っただけだった。
「おいおい、それってどんだけ前の話だよ。」
ジャンは苦笑した。