第8章 初陣
フーリとミカサはイアンのところへ戻った。
「二人とも、よくやった。さすがだな。」
イアンは二人に感心した。
しかし・・・
「市民に向けて、刃をむけてしまいました。」
とミカサが反省をし、
「もう少し綺麗に削げていたら、刃がだめにならずにすみました。」
とフーリが後悔をした。
何なんだ・・・。
この二人の落ち着きは・・・。
イアンは二人の冷静さに身震いした。
「我々の任務は終わった。撤退をする。」
イアンは班員に告げた。
「イアン班長。私は他の訓練兵の様子を見ていきます。」
それだけ言って、ミカサは訓練兵のいる方へ行ってしまった。
「私はミカサが心配なので行かせてもらいます。」
フーリもそれだけ言って、ミカサの後を追った。
イアンは止める暇もなかった。
「無事に帰ってくるといいのだが・・・。」