第8章 初陣
ドコオオオオン
「!?・・・何の音!?」
ミカサは驚いて音の原因を探した。
「ウォール・マリア側の門のところからだ!まさか・・・」
フーリが感づいたとき、駐屯兵団の兵士が来た。
「トロスト区の壁が破られた!訓練兵も含め、住人の避難を援助しろ!!」
予測通り、壁が破られたのか・・・!
フーリはトロスト区の門の方を見た。
確かに大きな穴があいている。
そして、そこには超大型巨人。
「な・・・何て大きさだ。」
フーリは呆然としてしまった。
「フーリ、とりあえず本部に戻って班を整えよう。それから住人避難の援助をしなければ。」
ミカサは呆然とするフーリの肩をたたいた。
「わかっている。」
フーリはすぐに冷静になった。
本部に戻った訓練兵および駐屯兵団は班の構成を行った。
フーリとミカサはその実力を高く買われて、イアン・ディートリッヒ率いる駐屯兵団精鋭班に参加することになった。
フーリは住人避難の確認をするため、ウォール・ローゼの門へ向かった。
しかし、そこでは何やら揉め事が起こっていた。
さらにそこへ奇行種が突進していた。
駐屯兵団の兵士たちは必死で追いかけるが追いつけずにいた。
「早すぎて追いつけない!!・・・え?」
兵士たちをすり抜けて二人の訓練兵が飛び出した。
フーリとミカサであった。