• テキストサイズ

生きる意味と生きる希望を

第8章 初陣


それぞれの兵団に配属される日もまじかに控えたその日。

今日は全員トロスト区に備え付けの大砲の整備をしていた。

フーリはミカサと同じ班となり、一緒に作業をしていた。

「この大砲はもういいだろう。次の大砲に移ろう。」

フーリはミカサを誘った。

「わかった。」

ミカサはそれに応じた。

「ねえフーリ、調査兵団の上層部がきたあの日にリヴァイ兵長と話した?」

ミカサは聞いてみた。

あの日からフーリは生き生きとしている。

もしかしたらリヴァイ兵長が何か言ってくれたのかもしれない。

ミカサはそう思っていた。

「ああ、話した。あのチビは私の調査兵団入団を認めないといったんだ。私は絶対に認めさせる。それまで死ぬわけにはいかない。」

フーリは強く言った。

やっぱり・・・彼はフーリに生きる意味を与えてくれた。

ミカサはうれしくて微笑んだ。

「何だミカサ?突然にやけだして・・・。」

フーリは不思議そうにミカサを見る。

「いいえ、別に。」

ミカサははぐらかした。

「そうか。・・・さっさと整備してしまおう。」

フーリは追及するわけでもなく、作業を再開した。

そんなときだった・・・・・・・・・・・・。



/ 41ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp