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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第5章 【真紅の暴君】前編


そろそろグリムとエースを起こすかと考えてた時、寮の玄関ドアが叩かれる音が聞こえた。


ユウ
「誰だろ……?」


今度こそ、ゴーストだったりして。


エース
「う〜。誰だよ、こんな朝っぱらからドアをドンドンするの……」


グリム
「オマエだって昨日、夜中にドンドンしてきたんだゾ……」


ノック音を聞きつけて、まだ寝ぼけた様子のグリムとエースもやってきた。


ユウ
「グリム、エース、おはよう」


エース
「んー、おはよ……うげっ!このボロ屋敷、振動で埃が落ちてくる!」


ドンドン


ユウ
「はーい」


ギャーギャー言ってるエースは放っておいて、私は玄関のドアを開けた。


ユウ
「どちら様で……あ、デュース。おはよう」


そこには昨日ぶりのデュースが立っていた。


デュース
「おはよう、ユウ。怪我はもういいのか?」


ユウ
「うん。もう平気」


デュース
「そうか、良かった。……ところで、もしかしてココに……」


そこまで言いかけて、デュースがエースの姿を見つける。


デュース
「やっぱりココに来てたのか」


エース
「げ。デュース……」


デュースは、エースを探しに来たみたい。


ユウ
「よくここだって分かったねー」


デュース
「他に思いつかなかったんだ」


デュースは中に入ると、エースに詰め寄ってく。


デュース
「他の寮生から話は聞いたぞ。寮長のタルトを盗み食いして首輪をはめられるとは……お前、相当バカだな」


エース
「うるっせ!お前にだけは言われたくねー!……ところで、寮長、まだ怒ってた?」


デュース
「そうでもない」


デュースの言葉に私はほっと息をつく。


良かった、寮長さんの怒りも冷めてるみたいで……


デュース
「すこしイライラしている様子で、起床時間を守れなかった奴が……3人ほど、お前と同じ目にあってたくらいだ」


ユウ
「わーお」


エース
「全然そうでもなくねぇじゃん!めっちゃ怒ってるじゃん!」


私が思ってたより、寮長さんの怒りは深かかったみたい。


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