【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第3章 【WelcomeToTheVillains'World】後編
クロウリー
「それでは、ナイトレイブンカレッジの生徒の証である魔法石を2人に授けましょう」
学園長が私達に手を向けると、キラキラとした光が私の手とグリムの首元に集まる。
グリム
「ほわっ!魔法石!?」
光が消えると、私の手にはペンがあって、グリムの首には首輪が付けられていた。
ペンと首輪には、それぞれ紫色の魔法石が付けられている。
クロウリー
「本来、生徒は魔法石が付いた“マジカルペン”を使うのが決まりですが……グリムくんは、その肉球では上手く握れないでしょう?特別カスタムです。ああ……なんと細やかな気遣い!私、優しすぎませんか?」
ユウ
「マジカルペン……あ!エースとデュースが、魔法を使う時に振ってた……」
エース
「そーそれ。ま、ユウには本当にペンとしてしか使えねーと思うけど」
ユウ
「宝の持ち腐れ感が凄い」
デュース
「だが、マジカルペンの魔法石は、生徒証にもなっている。生徒は、必ず持ち歩く決まりだ」
ユウ
「なるほど、だから僕にも……」
私は、手元のマジカルペンに目を落とした。
生徒の証、か……
ユウ
「えへへ」
ちょっと……いや、結構嬉しいかも。
グリム
「やったんだゾ!!かっけーんだゾ!オレ様だけの魔法石の首輪なんだゾ〜〜♪」
グリムも嬉しそうに、エースやデュースに首輪を見せびらかしてた。
クロウリー
「全然聞いてませんね……ユウくん。ご覧の通り、グリムくんはまだ人間社会に不慣れです。君がしっかり手綱を握って、騒ぎを起こさないように監督するように!」
ユウ
「は、はい」
エース
「あはっ!すげーじゃん、お前。入学したばっかで、もう監督生になっちゃったわけ?」
ユウ
「え?」
監督生……?