【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第3章 【WelcomeToTheVillains'World】後編
ユウ
「協力するのがダサいことだとして、退学させられるのはダサくないって言えるの?」
私は、腕を組んで2人を睨みつけた。
ユウ
「『名門校に選ばれて入学するも、初日にグレート・セブンの石像を傷つけ、更に学校の歴史あるシャンデリアを破壊。学園長が与えたチャンスを協力が出来なかったことで失い、退学になった』」
エース/デュース
「!」
ユウ
「ナイトレイブンカレッジの歴史に残るくらい、クールな武勇伝になるね」
渾身の皮肉だった。
エース
「うっ……」
グリム
「確かに……入学初日で退学って、もっとダセー気がするのだ」
デュース
「…………………」
ユウ
「今、選んで……僕ら仲良く魔法石を取りに行くか、仲良く退学になるか」
ばつが悪そうに、2人はお互いから目を逸らす。
そんな2人の様子を見て、私はあと一押しでいけると確信した。
ユウ
「ねえ、僕から1つ提案があるんだけど……お願い、助けてくれないかな」
私が態と下手に出てやれば、
エース
「………はぁ、わぁったよ。やればいいんでしょ、やれば!」
エースは観念したように、ガシガシと頭をかいた。
デュースも、渋々といった風に頷いた。
ユウ
「よっしゃ!ありがとう!」
私の完全勝利!
エース
「──で、どんな作戦?」
◇◆◇◆◇◆
私達は再び、炭鉱の入り口に立つ。
グリム
「ユウ〜……ほんとにその作戦上手く行くのかよぉ……こわ……いや、不安なんだゾ」
ユウ
「大丈夫、なんとかなる!……きっとね」
グリム
「オイ!きっとってなんだ!」
ユウ
「うるさいなぁ……こうなったら腹を括るしかないでしょ?」
デュース
「ああ。行こう!」
エース
「ははっ、お前らカタくなり過ぎ。気楽に行こうぜ」
ユウ
「うん……そうだね」
リラックスリラックス……出来る気がしないけど……
エース
「んじゃ、パパッとやりますか!」
いざ、作戦開始!