【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第2章 【WelcomeToTheVillains'World】中編
ユウ
「デュース!やめっ」
デュース
「よく狙って………いくぞ!」
私が止めるのは間に合わず、デュースは思いっきりペンを振るった。
エース
「ぎええええええええ!!」
エースが悲鳴を上げながらグリム目掛けて飛んで行き……
グリム
「ふな゙あああ!!!!????」
ドカッ ガッシャーーン!!
見事目中!グリムとシャンデリアごと床へと真っ逆さまに落ちた。
ユウ
「シャ、シャンデリアがーーーー!!!!」
何やってんのこの人!?!?
私はすぐさまグリムとエースの元に駆け寄った。
ユウ
「エース!グリム!」
エースの腕を掴んで、助け起こす。
エース
「ォエッ!ゲホッゲホッ!!信じらんねえ!」
シャンデリアの中から伸びてるグリムを見つけ、その体を抱き上げた。
グリム
「ふにゃぁあぁ……」
ユウ
「グリム……」
デュース
「し、しまった!捕まえた後の着地のことを考えてなかった……!」
ユウ
「えええ」
エース
「おっま……バッッッカじゃねぇの!!!!????」
エースの怒号が大食堂内に響き渡る。
私は、グリムを片手で抱いたまま、足元に散らばるシャンデリアの残骸に目を向けた。
ユウ
「ど、どうしよう……」
エース
「グリムは捕まえたけど、シャンデリアぶっ壊したのが学園長に知れたら……」
クロウリー
「知れたら……何ですって?」
ユウ
「!!」
こ、この声は……!!
エース
「あ………学園長………」
クロウリー
「あ〜な〜た〜た〜ち〜は〜〜〜〜ッ!一体何をしているんですか!!!!」
再び怒号が大食堂に響き渡った。
グリム
「ふにゃぁあぁ………目が回るんだゾ〜〜」
ユウ
「が、学園長、これは、その……」
クロウリー
「石像に傷を付けただけでは飽き足らず、シャンデリアまで破壊するなんて!もう許せません。全員、即刻退学です!」
「「「ええええええ〜〜〜〜っ!!??」」」
た、退学ぅ!!??
デュース
「そんな!どうかそれだけはお許しください!俺は、この学校でやらなきゃいけないことがあるんです!」
ユウ
「学園長!」
私は、学園長に駆け寄った。