• テキストサイズ

【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第2章 【WelcomeToTheVillains'World】中編


◇◆◇◆◇◆


【NARRATION】


窓拭き100枚の刑から逃げるグリムを、エースとデュースが追いかける。


エース
「こらぁ!止まれ、そこの毛玉!」


グリム
「ぜ〜ったいヤなんだゾ!この爆発頭!」


グリムは2人を威嚇し、そのまま向こうへと逃げて行く。


エース
「ちぇっ、やっぱ追いかけっこするしかないか……」


エースは胸ポケットから取り出したペンを持って、グリムを追いかけた。


デュースもそれに続く。


その頃ユウは、大食堂で巨大窓をどう拭けば良いのか悩んでいた。


グリムは2人を撒く為にわざと道を外れて逃げていたが、そのせいで自分も道がわからなくなってしまった。


グリム
「い、行き止まり!?」


エース
「よっしゃ、あと一息!」


呆気なく袋道に追い込まれてしまったところへ、エースとデュースが追いつく。


エース/デュース
「魔法で足を止めれば……!」


見事に2人の声が重なった。


エース
「被せんのやめてくんね?ひっこんでろよ!」


デュース
「そっちこそ邪魔するな!」


グリム
「いまだっ!」


お互いを睨み合うエースとデュースの隙をつき、グリムはその間を走り抜けた。


エース
「あっ、待てっ!」


すぐさまエースとデュースは踵を返して追いかける。


その頃ユウは、掃除に使う為の脚立を探し回っていた。


再びグリムを追い詰め、エースはニヤリと笑む。


エース
「捕まったら窓拭き100枚全部自分でやるって約束、忘れてねーよな?」


グリム
「オレ様そんなこと言ってねーんだゾ!?」


エース
「よっしゃ。魔法撃つタイミング合わせろ、デュース!」


エースがデュースに呼びかけた直後、


デュース
「えっ!?」


デュースはペンから魔法を撃っていた。


エース
「ちょっ、早すぎだろ!」


エースが思わずデュースを振り向くと……


グリム
「ラッキー!今のうちに逃げるんだゾ!」


グリムは再び、2人を出し抜いてしまうのだった。


その頃ユウは、無事に脚立を見つけ窓拭きを開始していた。


/ 333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp