【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第2章 【WelcomeToTheVillains'World】中編
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放課のベルが鳴るのを聞いて、私とグリムは今日の掃除を切り上げた。
メインストリートは広いけど、ほぼ真っ直ぐな一本道だったから、掃除は思ったよりやりやすかった。
まあ、グリムは終始ブツブツと文句を言い続けてたけど……
ユウ
「んー!さすがに疲れたぁ……」
集合場所の大食堂に着いて、私はグッと伸びをした。
グリム
「1日中掃除してもうクタクタなんだゾ〜……それなのに、これから窓拭き100枚だなんて……」
確かに億劫だけど、こればかりはもうしょうがない。
ユウ
「これに懲りたら、大人しくしなさいね」
グリム
「ぐぬぬ……」
むくれちゃって、可愛いな〜。
グリム
「それにしてもあのエースってヤツ、遅いんだゾ。オレ様を待たせるとはいい度胸だ!」
ユウ
「………………」
放課後になって15分くらい……確かにちょっと遅いかな。
でもまぁ、入学初日だし、ホームルームが長引いてる可能性もある。
ユウ
「もう少し待ってみようよ」
グリム
「イライラ」
口に出して言わなくても……
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グリム
「………………」
◇◆◇◆◇◆
ユウ
「………………」
◇◆◇◆◇◆
グリム
「………………いくらなんでも遅すぎるんだゾ!?」
ついに、グリムの我慢が切れた。
グリム
「まさかアイツ、逃げたんじゃないだろーな!」
ユウ
「ええ!?いや、まさか学園長の命令を……」
……あり得るかも。
ユウ
「しょーがない、探しに行こう」
グリム
「罰をオレ様たちだけに任せて逃げるなんて許さないんだゾ!行くぞユウ!エースをとっ捕まえて窓掃除させてやるんだゾ!」
飛び出してくグリムに続いて、私も大食堂から出てクラスルームのある方に向かった。
食事に利用するはずの大食堂の場所を、生徒であるエースが知らないわけない。
九分九厘サボりだと思う!
放っておいたら、また学園長に怒られるかもだし……必ず見つけ出して、早いとこ窓拭き終わらせなきゃね。