【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第2章 【WelcomeToTheVillains'World】中編
エース
「へ〜ぇ、オレとやろうなんて良い度胸じゃん。そっちこそ、全身チリチリのトイプードルにしてやる!」
グリム
「ふな゙〜〜〜〜!!!」
ボウッ!
エース
「おっと危ない」
グリムの炎を避けて、エースは制服の胸ポケットからペンを取り出す。
エース
「それっ!」
ビュルルル!
エースがグリムへペンを向けると、グリムの周囲に強風が巻き起こった。
グリム
「コイツ、魔法でビュンビュン風を吹かせてくる!オレ様の炎が曲がっちまうんだゾ!」
ユウ
「風の魔法!?」
そっかエースも学園の生徒なら、魔法使えて当然か……分かってても一々驚いちゃうけど。
学生A
「なんだ?ケンカ?」
グリムとエースが喧嘩してるのを見て、複数の生徒が野次馬みたく集まってくる。
学生B
「いいぞ!やっちまえー!」
ユウ
「やめて煽らないで!」
どうしたら2人を止められる!?
エース
「そんなへろへろ火の玉、当たるかってーの」
グリム
「なんだと!覚悟するんだゾ!」
グリムは全身の毛を逆立たせ、一際大きな炎を起こす。
グリム
「くらえ!」
エース
「そんなん風で矛先を変えてやれば……そらっ!」
ビュルルル!!
グリムが放った炎の玉が、エースの風に軌道を変えられて飛んで行き……
ハートの女王の石像に直撃した。
ユウ
「なっ……!?」
何やってんのーーーー!?!?
エース
「あ゙ーっ!やべっ!ハートの女王の石像が黒焦げに!」
グリム
「オマエが風で炎の向きを変えるからだゾ!大人しく燃やされろっ!」
エース
「そう言われて燃やされる奴がいるかっての!」
そこへ、
クロウリー
「こらー!!!何の騒ぎです!」
騒ぎを聞きつけた学園長が、怒りの様子でやってきた。
あ、これ絶対怒られるやつだ。
エース
「げっ、学園長……」
グリム
「アイツ、アイノムチで縛ってくるんだゾ!逃げろっ」