【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第2章 【WelcomeToTheVillains'World】中編
ユウ
「考えてもみてよ。この人、アレだよ?僕達を馬鹿にする為だけに、わざわざグレート・セブンの説明を長々としたんだよ?」
グリム
「だからなんだ!」
ユウ
「だから、彼よっぽど暇だったんだって、きっと。登校初日なのに、可哀想に……こういう人生の楽しみに飢えた学生のストレスを発散させる為ならさ、ちょっと馬鹿にされるくらいさ、雑用係の仕事の一つだと思おうよ。……ね?」
エース
「おい……」
肩を掴まれて振り向くと、エースと目が合った。
エースのこめかみがピクピクしてる。
エース
「随分と好き勝手言ってくれんじゃん」
ユウ
「え?違うの?じゃあ何で僕達を馬鹿にする為にわざわざグレート・セブンの説明なんか」
エース
「ちょっとからかってやろうと思って声かけただけ!オレは暇じゃねーの!!」
ユウ
「暇にしか見えないんだけどなー」
少し落ち着きを取り戻したエースが、またグリムと私を馬鹿にしたように笑う。
エース
「オレ、“君たちと違って”授業があるんだよね」
グリム
「ぐぬ……」
エースの言葉に、グリムは悔しそうな顔をした。
エース
「んじゃ、せいぜい掃除頑張ってね。おふたりさん♪」
グリム
「コイツ〜〜!言わせておけば!もう怒ったゾ!」
ユウ
「え。」
グリム
「ふな゙〜〜〜〜っ!」
ボウッ!
いきなりグリムが、エース目掛けて火を吹いた。
エース
「うわっ!っと、危ねえ!何すんだよ!」
ユウ
「ストォーップ!!!グリム何やってんの!?」
私が止めようと手を伸ばしても、グリムは躱してエースに飛びかかってく。
グリム
「オレ様を馬鹿にするからだ!その爆発頭をもっと爆発させてやるんだゾ!」
エース
「爆発頭ぁ〜?」
爆発頭をもっと爆発って……
ユウ
「ブフッ」
エース
「そこ!笑ってんじゃねえ!」
ハッ、笑ってる場合じゃなかった!