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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第8章 【荒野の反逆者】前編


本校舎-保健室


グリム
「足を怪我をしたヤツがここにいるって話なんだゾ」


たどり着いて早速、グリムは「たのもー!」とドアを開けて中へと入った。


ユウ
「失礼しまーす」


私も入って、キョロキョロと中を見回してみるけど……フェイン先生の姿はない。


今は居ないのかな?


グリム
「ユウ〜、早くくるんだゾ〜」


ユウ
「はいはい」


奥に向かうと、1台のベッドに怪我人らしき生徒と、付き添いらしき生徒を見つけた。


グリム
「アイツらだな!」


ユウ
「あっ、こら!グリム!」


グリムは不躾にも、怪我人がいるベッドの上に飛び乗る。


ハーツラビュル寮生A
「!なんだ?お前ら」


ハーツラビュル寮生B
「あ、『なんでもない日』のパーティにいたオンボロ寮のヤツじゃん」


赤と黒の腕章と赤いベスト……階段から落ちて怪我をしたのは、ハーツラビュル寮の寮生らしい。


名前は知らないけど、確かに見覚えのある先輩たちだった。


グリム
「おお、オレ様たちもすっかり有名人だな!」


ユウ
「先日はお邪魔しました」


私は軽く頭を下げた後、顔を上げて先輩2人の顔を交互に見る。


ユウ
「あの、失礼でなければ、怪我をした時の話をお聞かせ願いたいんですが……」


怪我をした先輩は、もう一人の先輩と顔を見合わせた後、「いいぜ」と快諾してくれた。


ハーツラビュル寮生A
「けど、俺にもよくわかんねぇんだよ。コイツと話しながら歩いてて……気付いたら階段から落ちてたっていうか」


ハーツラビュル寮生B
「うん。躓いたとか、滑ったとか、そういうカンジじゃなくて」


ハーツラビュル寮生A
「勝手に身体がフワッと前に出たっつーか……うまく説明できねぇけど」


なんだか要領を得ない話だけど……


ユウ
「風で背中を押された、とかは?」


そこに“魔法”が関わっていれば、話は別だ。


例えば、エースが使うような風魔法で、意図的に相手の足元をさらったとか……


ハーツラビュル寮生A
「いや、校舎内だったし、風は吹いてなかったな」


ユウ
「そうですか」


うーん、違ったか……


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