【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第1章 【WelcomeToTheVillains'World】前編
私はクロウリーさんの位置を伝えようと口を開く。
クロウリー
「遅い!」
グリム
「ふなぁーーーっ!?」
けど、クロウリーさん動きの方が早かった。
ユウ
「はやっ、やっぱこれ間に合わないって!」
伝える時にはクロウリーさんもう迫ってるんだもん!どうすれば……!
クロウリー
「どうしました?もう限界ですか?」
ユウ
「………そうだ!」
私はクロウリーさんゴーストの前に飛び出した。
グリム
「何やってんだゾ!オマエ、出て来たって魔法使えないんだゾ!?」
怒るグリムに「ごめん」と謝りながら、私はさっきみたいにグリムを抱き上げた。
グリム
「離せーーーー!」
ユウ
「ごめん、我慢して!こうした方が、やりやすいから」
クロウリー
「ふぅむ……なるほど、そうきましたか」
再び、クロウリーさんゴーストが襲いかかってくる。
ユウ
「私が向けるから、グリムは前だけ見てて!」
私がゴーストにグリムを向けて、グリムがゴーストを攻撃する戦法!
グリム
「ふなぁっ!」
クロウリー
「あちちち!」
よし、当たった!
私の思いつきの戦法は、思ったよりも上手くいって、だんだんとグリムとも息が合うようになってきた。
クロウリー
「さあ、この数を一度に退けられますか!?」
4体ものゴーストが私達を囲む。
私はゴーストが近付くのを見計らって、グリムを抱えたままくるりと一回転した。
グリム
「ふな゙な゙な゙な゙〜っ!!」
それに合わせて、グリムが火を吹き、ゴーストを全て追い払う。
クロウリー
「おお、これは驚きました……」
グリム
「はあ、はあ……全部やっつけたゾ……」
ユウ
「やったね、グリム!」
グリム
「おいオマエ!オレ様使いが荒いゾ!もっと優しく扱え〜!」
ユウ
「あはは、ごめんごめん」
後半腕が疲れて雑に扱ったのは認める。
だってグリム重たいんだもん……