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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第8章 【荒野の反逆者】前編


ユウ
「うわぁ……本当にごめん!」


会議終わったらモタモタしてないでさっさと帰るべきだった!


デュース
「エース!」


エース
「んだよ。いーだろ、これぐらい言ったって」


デュース
「学園長からの指示だったんだ。あの場合、仕方ないだろ」


これはまた何か奢らされるパターンかな……もしそうなったら学園長に文句言いに行こう。


私は、寮長会議の書類を机の上に置いた。


デュースが、その様子を見ながら首を傾げる。


デュース
「そういえば、学園長がユウを連れてったのは、結局何だったんだ?」


ユウ
「寮長会議に出席させられた」


エース/デュース
「はぁっ!?」


2人が目を見開いて驚愕する。


エース
「寮長会議!?」


デュース
「それは、凄いな……まぁ、ユウは監督生なんだし、寮長会議に出席してもおかしくはないが」


ユウ
「いやおかしいって!場違い感半端なかったんだからね!?」


学園長には置いて帰られるし、怖い先輩に絡まれるし……私がどれだけ怖い思いしたことか!


リドルくんが居なかったら、座って話を聞くことすらも出来なかったと思う。


エース
「ふーん。ま、お疲れ」


軽い!


ユウ
「労ってくれるなら、もっと心込めて言ってよ」


文句を言いながら、私は書類に目を落とす。


ユウ
「…………」


デュース
「ユウ?」


マジカルシフト大会の資料と選手登録の書類を見つめながら、私の頭にある考えが過ぎった。


寮長会議に呼ばれなかったマレウスさんにも、会議の内容は伝えられる……よね?


マレウスさんは、入学式にも呼ばれなかった……


『アイツが居ないのは、いつものことだろ?』


『どうも彼には、声をかけづらいオーラがあるんだよね』


ユウ
「……まさかね」


エース
「?」


いやいや……さすがに、学園長か他の寮長さんが、伝えてくれてるはず……


ユウ
「…………」


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