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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第8章 【荒野の反逆者】前編


クロウリー
「やれやれ……わかりました」


寮長の過半数が反対しては、学園長も無理に押し進めることは出来ないよね。


これは“寮長会議”……決定権は学園長ではなく、7人の寮長にあるんだ。


……ん?7人?


クロウリー
「しかし、今年も同じような状況になるなら、来年こそ彼を殿堂入りにしますからね」


レオナ
「好きにしろ」


アズール
「では、本日の議題はこれで終了です」


もう会議は終わろうという中、私は円卓の顔触れを見回した。


あれ?やっぱり……


リドル
「?」


私の様子を見て、リドルくんが怪訝な顔をする。


アズール
「皆さん、各種書類の提出をお忘れなく。僕としては、忘れていただいても構いませんけどね……フフフ」


ユウ
「あ、あのー……」


私が手を挙げながら声を出すと、全員の目が私に集まった。


怖い!……けど、今は我慢して……


ユウ
「一つ、お聞きしたいのですが……」


クロウリー
「なんです?」


ユウ
「件のマレウスさんは、この会議に参加されなくて良かったんですか?」


「「「「「「「あっ!」」」」」」」


驚きの大合唱……って、オイ!


ヴィル
「……またマレウスだけ呼び忘れてるわね」


ユウ
「えええ」


カリム
「ハハハ!この前の入学式と同じだな」


カリム先輩、明るく言うことじゃないですよ。


ユウ
「学園長……僕を連行するより、マレウスさんを呼ぶ方が重要だったんじゃないですか?」


クロウリー
「はい、解散!」


無視すんな!!!


そういえば、私は学園長によって急遽ここに連れて来られたのに、普通に席に着けたのはおかしいよね。


私が今座ってるこの椅子は、本来ならマレウスさんの分として用意されてたものだった……ってことだ。


ユウ
「…………」


マレウスさん、入学式の時も思ったけど……


寮長なら予定ぐらい把握しとけ!!!


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