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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第8章 【荒野の反逆者】前編


ユウ
「呼び出しておいて追い出すとはどういう了見だ!」


デュース
「落ち着け!気持ちはわからなくもないが……」


ドンドンと扉を叩く私を、デュースが肩を掴んで引き離す。


エース
「んじゃ、帰るとしますか」


エースが歩き出し、デュースもその後に続く。


ユウ
「グリム、帰るよ」


グリム
「さんざん期待させといてひでぇんだゾ〜〜〜………ふなぁ〜……」


グリムは、マジフト大会に出れないことに落ち込んでる様子。


仕方ない……


私は動かないグリムを抱き上げて、エースとデュースを追いかけた。


エース
「そういや……ユウ」


ユウ
「ん?」


歩きながら、エースが私の方を見る。


エース
「ユウって、故郷に帰る方法探してんの?」


ユウ
「あー……うん」


デュース
「おかしな話だな。帰るなら、闇の鏡を使わせてもらえば良いんじゃないか?」


2人は、リドルくんから私の話は聞いてないのかな?


ユウ
「えっと、僕……元々手違いでこの学園に呼ばれたんだけど、」


エース
「最初は雑用係だったもんな」


エースがそう言ってニヤッと笑った。ムカつく。


ユウ
「……入学式が終わった後、すぐに闇の鏡で送り返されることになったんだけど……闇の鏡に、僕の居場所は無いって言われちゃって」


エース
「!」


デュース
「……それは、どういうことだ?」


ユウ
「学園長が言うには、空間転移魔法の影響で僕の記憶に一部混濁があるらしくって、それが原因じゃないかって話」


こんな感じだったよね?フェイン先生から教わった設定。


ユウ
「故郷のことはハッキリ覚えてるけど、その場所がわからない……だから、探してる。故郷の場所、もしくは記憶を戻す方法を」


本当は、異世界への渡り方、だけど。


デュース
「そうか……大変だな」


エース
「…………」


デュースが、心配そうな顔をする。


エースは、何か考えてるのか何も反応がない。


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