【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第8章 【荒野の反逆者】前編
寮対抗マジカルシフト大会……?
ユウ
「また聞いたことないワードが……」
エース
「えっ、ユウってマジフト知らねーの?」
デュース
「世界的に有名なスポーツだぞ。プロリーグもあるし、世界大会もある」
ユウ
「見たことも聞いたこともない」
私が答えると、エースとデュースは心底驚いたような顔をした。
「信じられない」とでも言いたげな目を向けられると、正直腹立つ。
マジカルって名付いてるし、魔法関連ワードなんでしょ?私は元々魔法すら知らねェんだよ!!!
ユウ
「マジカルシフトって何なの?グリム知ってる?」
グリム
「オレ様も知らねぇんだゾ!」
エース
「マジカルシフト……通称マジフトは、7人ずつのチームに分かれて戦うスポーツ」
エースが、マジカルシフトについて説明してくれる。
エース
「ざっくり説明すると、1つのディスクを奪い合って相手の陣地にあるゴールに入れれば得点になる。んで、点を多くとったほうが勝ち」
ユウ
「へぇー、バスケみたいだね」
エース
「まぁ、ルールはちょい違うけど」
ユウ
「響きはアメフトっぽいのに」
私が思ったままの感想を述べると、エースたちは不思議そうな顔をした。
ユウ
「ん?な、なに?」
私何か変なこと言った!?
デュース
「アメフト?それは、ユウの地元のスポーツか?」
クロウリー
「ふむ。聞いたことがない名前です」
ユウ
「えええ!?アメフト知らないの!?アメリカンフットボール!」
エース
「知らねー」
バスケは通じたのに、アメフトは通じない……どうなってんの!?
クロウリー
「今度図書館で調べてみましょう。何か手掛かりになるかもしれないですし……」
ユウ
「なるかなぁ……」
アメフトは日本のスポーツじゃないし……
でも、多少は学園長が興味持ってくれたし、これでちゃんと調べてくれるなら……結果オーライ?