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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第8章 【荒野の反逆者】前編


グリム
「いきなりでけぇ声出すから、びびったんだゾ!」


ユウ
「だ、大丈夫ですか!?」


クロウリー
「ゴホン。失礼、つい取り乱してしまいました」


そりゃあ、生徒の命が危なかったと思うと、取り乱してしまうのも分かるけど……なんだろう……


ユウ
「?」


学園長の様子は、危惧してるというより、怯えているように見えた。


クロウリー
「長々と話しましたが、魔法の使用には常に危険が伴う、ということです。皆さん、ゆめゆめお忘れなきように」


「「「「はい/はーい」」」」


私も、これからはグリムが魔法使い過ぎないように注意しよう……あんまり頼り過ぎないように気を付けなきゃ。


クロウリー
「というわけで、優しい学園長の特別授業はここまで!さ、皆さんさっさと寮に戻ってください」


ユウ
「あのー、学園長……」


クロウリー
「なんです?」


ユウ
「話は変わりますが、僕が帰るための方法は……?」


私も図書室で調べたりしてるけど、まだ手掛かりは何も見つかってない……魔法を使えない、そもそも知らない私には、方法を見つけるのは難しい……


でも学園長なら、魔法はお手の物だろうし、もしかしたら何か手掛かりを掴んでいるかも……!


そんな淡い期待を込めて、私は学園長を見つめた。


クロウリー
「……あ、あぁ〜〜〜。ユウくんが故郷に帰る方法ね」


学園長が、私の視線から逃れるように目を明後日の方に向ける。


クロウリー
「もちろん探していますとも。忘れてなんかいませんよ。いやですねぇ。最近ちょっと忙しくて」


グリム
「目が泳いでるんだゾ」


ユウ
「学園長ぉ……」


クロウリー
「う、ううう嘘じゃありませんよ」


めっちゃどもるじゃん……まさか、まったく探してないなんてことないよね!?


クロウリー
「今私は、10月に行われる寮対抗マジカルシフト大会の準備で大忙しなんです。この後も、寮長を集めた会議がありますし……」


グリム
「マジカルシフト大会?」


なにそれ?


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