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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第8章 【荒野の反逆者】前編


デュース
「なるほど。つまり、魔法石が曇ってきたら身体を休めろ、ってことですね」


クロウリー
「正解です。よく食べ、よく眠ることで、大抵のブロットは解消されますから」


ユウ
「良かった……」


グリム
「なーんだ!!じゃあ、オレ様が大魔法士になって、どでかい魔法をバンバン使えるようになっても、安心なんだゾ。いつもよく食べてよく寝てるし」


ブロットがどういうものか、少し分かった気がする。


ユウ
「便秘になる前にちゃんと排せ──」


クロウリー
「ユウくん」


ユウ
「すみません!」


めっちゃ睨まれた。


エース
「お前、今日どうした?なんかすげえ下の方に話持ってくじゃん」


ユウ
「いや、ふざけようとしたわけじゃなくてね?身近なワードに例えたほうがわかりやすいから……」


でも学園長は怒らせると怖いから、もうこれ以上は言わないでおく。


クロウリー
「ゴホン。……魔力量は人によって千差万別ですが、ごく一部の例外を除いて、ブロットの許容量にそれほど大きな差はありません」


グリム
「どういうことなんだゾ?」


クロウリー
「つまり、ローズハートくんのように魔力量が多い人ほどブロット蓄積には細心の注意をはらわなければならない、ということです」


エース
「たくさん使えるからって考えなしにバカスカ魔法をぶっ放しまくれば、あっという間にブロットが溜まっちゃうってことか」


思い返してみれば、リドルくんがオーバーブロットしたのも、ユニーク魔法を連発した後だった。


ユウ
「魔力の消費が多いほど、ブロットもたくさん溜まってしまう、と……なるほど」


魔力の消費量とブロットの蓄積量は比例してる、と考えて良いかもしれない。


クロウリー
「まあその点、君たち程度の魔力量ならそれほど気を遣わずとも大丈夫だと思いますが。良かったですね!」


学園長が、エースたちに笑いかける。


エース
「なんか素直に喜びづらいんスけど!?そのセリフ!」


眉間にシワを寄せるエースを、私は「まあまあ」と宥めた。


学園長の言い方と弾むような声が腹立つのは分かるけど。


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