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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第1章 【WelcomeToTheVillains'World】前編


グリム
「ふな゙〜〜〜〜〜〜ッ!!!」


ゴーストたち
「ヒ、ヒィ〜〜〜!消されちまう!逃げろ〜〜っ!!」


ついに、ゴースト達がここから逃げて行く。


グリム
「あ、あれ?勝っ……た?」


ユウ
「すごいよ、グリム!」


私はグリムに駆け寄って、その体を抱き上げた。


グリム
「ハヒ、ヒィ……」


ユウ
「グリム……?」


グリムはまた涙目になって、前足でローブの胸元をギュッと掴んできた。


グリム
「こ、怖かっ……いや、ぜんぜん怖くなかったんだゾ!」


と思ったら、パッと私の腕から離れてしまう。


ユウ
「怖いのに頑張ってくれて、ありがとう」


グリム
「だから怖くなかったって言ってるんだゾ!グリム様にかかればチョロいんだゾ!」


グリムはゴーストが逃げて行った先に向かって、胸をそらしてみせる。


グリム
「どうだあ、お化けめ!参ったか!」


強がっちゃって……なんかだんだん可愛く思えてきたよ。


私は、グリムに気付かれないように小さく笑った。


そこへ、


クロウリー
「こんばんはー」


笑顔のクロウリーさんがやって来た。


ユウ
「あ、クロウリーさん」


クロウリー
「優しい私が夕食をお持ちしましたよ……って、それは先ほど入学式で暴れたモンスター!追い出したはずのに、何故ここに!?」


グリム
「フン!オレ様がお化け退治してやったんだゾ!感謝しろっ!」


ユウ
「そうそれ!クロウリーさん、ここお化けが出るなら言っておいて下さいよ!」


クロウリー
「ん?どういうことです?」


私はクロウリーさんに、ゴーストに襲われかけたこと、それをグリムが追い払ってくれたことを話した。


クロウリー
「そういえば、この寮には悪戯好きのゴーストが住み着き、生徒たちが寄りつかなくなって無人寮になっていたのを忘れていました」


もし私一人で襲われたら……と思うとゾッとする。


グリムが居てくれて良かった!本当に!


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