【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第8章 【荒野の反逆者】前編
ゴーストB
「よしきた。いっちょ揉んでやりますかな」
クロウリー
「さあ、君たち、マジカルペンを構えなさい。学園長の特別授業はまだまだ続きますよ」
エース
「ちょっ、ま、マジで言ってんの!?」
エースとデュースが、慌ててマジカルペンを構える。
ゴーストA
「かかってきな!」
ゴーストB
「イーッヒッヒッヒ!」
レッチさんたちとは違うゴーストみたいだけど、この学園どんだけゴーストいるんだろ?
なんて呑気なことを考えてる間に、ゴーストたちが襲いかかってきた。
エースとデュースと背中合わせになって、私はグリムを抱き上げる。
ユウ
「あ、でも……」
魔法を使ったらブロットが溜まっちゃう……!
クロウリー
「ユウくん」
不安が顔に出てたのか、学園長が私に呼びかける。
クロウリー
「大丈夫です。その理由は後で説明しますので、今は存分にグリムくんを振るってください」
ユウ
「ほ、本当に大丈夫なんで……」
グリム
「ユウ!ゴーストが来てるんだゾ!」
ユウ
「!わわわっ」
私は、正面から来るゴーストにグリムを向けた。
グリム
「ふな゙ぁ!」
グリムが火を吹いて、ゴーストを追い払う。
エース
「おりゃっ!」
ビュルルル!
エースも、風の魔法をゴーストに放った。
デュース
「いでよ!大──」
ユウ
「デュース待って!ここ学園長室だから!」
さすがに大釜はマズい!
デュース
「そ、そうだな……いでよ!氷よ!」
大釜の代わりに氷の魔法で、デュースはゴーストと戦う。
デュースが大釜以外の魔法使ってるの、初めて見た気がする。
ユウ
「グリム!次上に向けるからね!」
グリム
「わかったんだゾ!」
私達は、ひたすらゴーストを迎え撃った。
ゴーストたちも本気で襲うというより悪戯に近いような感じだったから……迎え撃つ、より追い払うの方が合ってる気がするけど。
しばらく戦った後、学園長から「そこまで!」と終了の合図がかかり、ゴーストたちは去って行った。