【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第8章 【荒野の反逆者】前編
ユウ
「グリム……交換なんてして良かったの?」
グリム
「ふ、ふ、ふなぁ〜〜〜〜!!!オレ様のデラックスメンチカツサンド〜!!!」
ユウ
「あれっ!?」
グリム泣いてる!?
◇◆◇◆◇◆
私達は席につき、とりあえず昼ご飯を食べる。
グリム
「うっうっ、今日は(ふがふが)最低の(もぐもぐ)1日なんだゾ(がつがつ)……(ゴクン)パンもろくに喉を通らねえんだゾ……」
ユウ
「………」
エース
「あっという間に3つ平らげておいてよく言うぜ」
クリームパン食べて、焼きそばパン食べて、ミニあんパン食べて……って、めっちゃ喉通ってる!!
それも甘い→しょっぱい→甘いで口が飽きないように食べてる!
デュース
「それにしても、さっきはどうしたんだ?そんなに文句を言うなら交換してやらなきゃよかっただろう」
ユウ
「そうだよ。あんな簡単に交換するくらいなら、わざわざ値段の高いデラックスなんて買わなくて良かったじゃん」
グリム
「ちげーんだゾ!なんか、アイツが手を出したらオレ様も勝手にアイツと同じ動きをしてて……それで、気付いたらパンを交換してたんだ」
グリムは身振り手振りで、言い訳するように訴える。
エース
「ああ、その気がなくても思わずノッちゃった〜みたいなこと、たまにあるよね」
グリム
「そういうんじゃなくて……ううん、うまく説明できねぇんだゾ〜!」
ユウ
「?」
なんか要領を得ない感じだけど……
もう済んだことだし、本人が一番ダメージ喰らってるから、これ以上は責めないでおく。
グリム
「もう、わけわかんねぇからやけ食いしてやる!デュース、オマエのパスタも一口よこすんだゾ!」
デュース
「僕は関係ないだろう!やめろ!」
グリム
「ユウのハムサンドもよこすんだゾ!」
ユウ
「ダメ!僕これしか買ってないんだからね!?」
私はグリムの前足を避けながら、さっさと食べてしまおうとハムサンドを頬張った。