【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第1章 【WelcomeToTheVillains'World】前編
グリムは口から火を吹くけど、的外れな方に行ってしまう。
ゴーストA
「どこ見てるんだぁ?」
ゴーストC
「こっちだこっちだ!ヒーッヒッヒ!」
グリム
「ちくしょー!出たり消えたりするんじゃねー!」
ユウ
「グリム……火が出る時、目を閉じちゃってる?」
グリム
「うるせーっ!オレ様に指図するんじゃねーんだゾ!」
よっぽど怖いんだ……グリムに追い払わせるのは可哀想かな……
私が抱えて逃げてもいいけど……それだと、折角の寝床が……
ユウ
「グリム……幽霊を追い払えば、クロウリーさんを見返せるかも」
グリム
「なぬっ………!?ぐぬぬ、オ、オレ様は天才なんだゾ。こんなヤツら1人でも……」
ゴーストたち
「いーっひっひっひ!」
グリム
「オマエらたくさんいて卑怯だゾ〜!」
ハッ、そういえばグリムってツナ缶好きなんだよね!?
ユウ
「お願い!ツナ缶もあげるから!」
グリム
「ぐぬぬ〜〜〜〜……っオイ、オマエ!お化けがどこにいるか、オレ様に教えるんだゾ!」
ユウ
「任せて!」
怖くてゴーストを直視出来ないグリムの代わりに、私がグリムの目になるってわけね……出来るか不安だけど、今はやるしかない!
ユウ
「って、さっそく右!」
グリム
「ふなぁ!」
ボウッ
ゴーストA
「あちちっ!!」
グリム
「あ、当たった!よぉし、この調子で全員追い出してやるんだゾ!」
ユウ
「次は……」
グリム
「ふふふふふな゙ぁっ!」
一度当てたことに気を良くしたのか、グリムがあちこちに向かって火を吹いていく。
グリム
「ふな゙!ふな゙ぁあ〜〜〜〜っ!!」
ゴーストC
「全然当たらないよ。イーッヒッヒッヒ!」
あ、グリムまた涙目になってる……
グリム
「ううう〜っ!おい、オマエ!もっとデカイ声で教えやがれ!全然聞こえねーんだゾ!」
ユウ
「グリムこそ、大声出してないでよく聞いてよ!」