【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!
第7章 【真紅の暴君】後編
リドル
「チェーニャ!何でここに!?」
チェーニャ
「ん?『なんでもない日』だからお祝いにきただけさ。おめでとう、リドル」
リドル
「『なんでもない日』は、ハーツラビュル寮の伝統行事だ。キミには関係ないだろう?」
チェーニャ
「それは、そっちの人たちも同じじゃにゃーの」
チェーニャさんの目線が私とグリムに向く。
リドル
「彼らは、歴とした招待客だ。キミにとやかく言われる筋合いはない」
ユウ
「!」
チェーニャ
「ほォ〜、リドルがお客さんを招くなんて、珍しいこともあるもんだにゃあ」
リドル寮長が自然と口にした「招待客」という一言に……
ユウ
「……えへへ」
リドル寮長に認められた気がして、私は嬉しさで自分の頬が緩むのを感じた。
グリム
「あっ、オマエ!こないだ会ったにゃあにゃあしゃべる変なヤツ!」
ユウ
「こら!失礼だよ」
グリム
「そういえば、結局オマエはどこの寮なんだゾ?」
それは私も気になってた……前話した時は、結局教えてもらえなかったし。
トレイ
「そもそもチェーニャは、うちの学園の生徒じゃない」
ユウ
「えっ」
トレイ
「ナイトレイブンカレッジの長年のライバル学校、ロイヤルソードアカデミーの生徒だ」
デュース
「えぇっ!?違う学校の生徒!?」
エース
「しかもロイヤルソードアカデミー!?」
私はバッとチェーニャさんの方を見た。
驚く私達を見て、チェーニャさんは不敵に笑ってる。
まさか、チェーニャさんが他校の人だったなんて!
ユウ
「他にも魔法学校があるんだ……」
あ、でも……私が魔法に馴染みがないからそう思ってただけで、よくよく考えたら当たり前か。
魔法が当たり前に存在する世界に、魔法学校が1つだけって方がおかしな話だよね。
ハーツラビュル寮生A
「今、ロイヤルソードアカデミーって言ったか!?」
ユウ
「?」
他のハーツラビュルの人達が、急に騒つき始めた。
ハーツラビュル寮生B
「あの気取った奴らの仲間が来てるって!?」
ハーツラビュル寮生E
「なんだと!?どいつだ!すぐ追い出してやる!!」