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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第7章 【真紅の暴君】後編


◇◆◇◆◇◆


───数時間後


片付けは、さすがに今日だけじゃ終わらなかったけど、暗くなってきたので今日は解散になった。


私とグリムはオンボロ寮に戻る為に、鏡舎に繋がる鏡へ向かう。


ユウ
「エースもデュースも、これでやっとハーツラビュル寮に戻れるね」


エース
「まーね♪泊めてくれて、ありがとな」


デュース
「何日も世話になって悪かった」


ユウ
「ううん。僕も結構楽しかったし」


女ってバレるかもって緊張はあったけど……


ユウ
「うーん……いざ2人が戻るとなると、少し寂しいかな」


デュース
「そうか?明日からも学校で会えるだろ」


ユウ
「それはそうなんだけど……」


オンボロ寮ってただでさえ広くて暗くて寒いから、余計にそう思っちゃうんだよね。


エース
「ユウがそんなに寂しいって言うなら、また泊まりに行ってやっても良いけど?」


ユウ
「あ、エース単品はノーサンキュー」


エース
「ハァ!?んだよ、それ。デュースなら良いわけ?」


ユウ
「デュースは、誰かさんと違って勝手に人のベッドに潜り込んだりしないし?」


エース
「うっ、まだ根に持ってんのかよ……」


軽口を叩き合ってるうちに、鏡舎に続く鏡の前に辿りついた。


デュース
「じゃあユウ、グリム。また明日な、おやすみ」


ユウ
「うん。また明日!」


エース
「はいはい、また明日ー」


エースちょっと不機嫌そう……さっき言ったこと気にしてるのかな。


グリム
「次ウチの寮に泊まりにくる時は、ツナ缶10缶持ってくるんだゾ!」


ユウ
「グリム、まだ宿賃とかケチなこと言ってるの?」


エースとデュースと別れ、私は2人の背中を見送る。


ユウ
「…………」


やっぱり、少し……寂しいな。


そう思いながら、私はグリムと一緒に鏡に開いた扉(ゲート)を潜った。


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