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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第6章 【真紅の暴君】中編


◇◆◇◆◇◆


メインストリートを、今度は校舎に向かって歩いてく。


デュース
「なんだか、スゴい店だったな」


ユウ
「うん。呪いのタロットカードとか、学生になんて物売ってるんだ!ってツッコミたかった」


不思議な物がたくさん置いてあるのに、食品もちゃんと置いてあるというギャップ。


本当にミステリーなお店だった。


グリム
「ちぇ。デュースとユウのけちんぼ」


デュース
「誰がけちんぼだ!」


ツナ缶といえば、一昨日のゴースト退治のお礼もまだだったな……


ユウ
「ツナ缶なら、また今度買ってあげるから」


グリム
「ふなっ!本当か!?絶対なんだゾ!」


ユウ
「うん。だから今は、買い出しとマロンタルト作り!頑張ろうね」


まぁ、「買ってあげる」って言っても、元手は学園長なんだけどね。


バイトでも探そうかな……と軽く考えてたら、隣でデュースが「んんっ」と喉を鳴らした。


デュース
「ユウ。そっちの缶詰の袋、重たいだろう」


ユウ
「ん?まぁ重いけど……」


デュース
「僕が持つ」


私が「大丈夫」と答える前に、デュースは私の手から袋を取ってしまう。


一瞬距離が近くなって、少しドキッとした。


デュース
「重たい袋を持つコツがあるんだ」


ユウ
「そ、そんなコツあるんだ……」


自然とこんなこと出来るなんて、デュースって男前……前にも思ったけど、共学なら絶対モテそう。


ユウ
「あ、じゃあそっちの卵の袋は、僕が持つねっ」


デュース
「ああ」


デュースから卵の袋を受け取って、私達は再び歩き出す。


ユウ
「デュースって、意外に買い出しとか慣れてる?」


デュース
「ああ。タイムセールの時に母さんがとにかく買い込むから、毎回袋がメチャクチャ重くて」


ユウ
「あー、なるほど」


タイムセールなんて身近な単語を聞くとホッとするの何でだろ。


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