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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第6章 【真紅の暴君】中編


『Mr.Sのミステリーショップ』の店主は、サムさんというらしい。


デュース
「あの、このメモに書いてあるものが欲しいんです」


デュースが、トレイ先輩のメモをサムさんに手渡した。


グリム
「あとツナ缶が欲しいんだゾ!」


ユウ
「ゴム手袋も下さい」


デュース
「コラ!ツナ缶とゴム手袋はいりません!」


怒られた……


サム
「なになに?生クリームと卵と……これまたSweetなラインナップだ。OK!今出してくるよ」


サムさんはメモを手に、店の奥に入って行く。


デュース
「おぉ……本当にあるのか」


ユウ
「ねぇ、僕本当にゴム手袋欲しかったんだけど」


デュース
「今は、先輩に頼まれた買い出しが優先だ」


ユウ
「うーん、正論だ」


しょーがない、ゴム手袋はまた今度買いに来よう。


サムさんが戻ってきて、品物の入った2つのビニール袋を、デュースと私に手渡した。


サム
「はい、お待ちどうさま。重たいけど持てるかい?」


ユウ
「はい。大丈夫で……」


サム
「今なら!荷物運びにも使える宙に浮かぶ円盤1/100サイズが、30%OFFでお買い得だよ」


ユウ
「あー、大丈夫です」


商魂たくましい人だな〜。


グリム
「なんだそれ、おもしろそうなんだゾ〜っ!」


グリムが目を輝かせて、円盤に釘づけになる。


デュース
「け、結構です!行くぞグリム!」


デュースが、グリムの首根っこを掴んで持ち上げた。


グリム
「ふに゙ゃ〜!もっと遊んで帰るぅ〜!」


ユウ
「ダメ。トレイ先輩とエース待たせてるんだから、早く戻らなくちゃ」


サム
「OK、OK。それじゃあ、小鬼ちゃん達のまたのお越し、お待ちしてマース!Bye!」


最後まで陽気なサムさんに軽く頭を下げて、私達は『Mr.Sのミステリーショップ』を後にした。


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