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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第1章 【WelcomeToTheVillains'World】前編


リドル
「──『首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)』!!」


ガシャン!


グリム
「ふぎゃっ!?なんじゃこりゃ!?」


赤髪の上級生が何かを唱えたと思ったら、近くで重たい音が響き、グリムの首に首輪のようなものが付けられた。


色は赤と黒で……ハートを象った、変わった形状。


リドル
「ハートの女王の法律・第23条『祭典の場に猫を連れ込んではならない』」


ユウ
「は、ハートの女王……?」


って誰?


リドル
「猫であるキミの乱入は、重大な法律(ルール)違反だ。即刻退場してもらおうか」


グリム
「オレ様は猫でもねぇ〜っ!!こんな首輪すぐに燃やして……あ、あれ?炎が出ねぇんだゾ!」


リドル
「ふん!ボクがその首輪を外すまで、キミは魔法を使えない。ただの猫同然さ」


この首輪にそんな効果が!?


こ、これも魔法なのかな……


グリム
「に、にゃにー!?オレ様は、ペットじゃねーんだゾ!」


リドル
「心配しなくてもキミみたいなペット、こっちから願い下げだ。ま、学園からつまみ出される頃には外れてるよ」


赤い髪の上級生が、満足そうに微笑む。


ユウ
「!」


わ、よく見たらすごく綺麗な顔してる、この人……


目が大きくて、肌が白くて……まるで女の子みたいに可愛い!


アズール
「いや〜、相変わらず素晴らしいですね。どんな魔法でも封じてしまう、リドルさんのユニーク魔法!絶対に欲しい……じゃなくて、僕なら絶対にかけられたくありません」


あの眼鏡の人もイケメンだけど……なんか一瞬だけ黒い雰囲気を出したように見えた。


リドル
「……キミは、いい加減立ったらどうなんだい」


ユウ
「!あ……は、はい」


赤い髪の上級生に呆れたように言われて、私はうつ伏せに転んだままグリムを捕まえているという間抜けな体勢のままだったことに気付いた。


必死だったとはいえ恥ずかしー……


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