• テキストサイズ

【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第5章 【真紅の暴君】前編


リドル
「学園長はキミたちを許したようだけど、次に規律違反をしたら、このボクが許さないよ」


ユウ
「はい……肝に銘じます」


怖いとは違う……ハートの女王のように、厳格という言葉が似合う人だと感じた。


エース
「……あのー、ところで寮長、この首輪って……外してもらえたりしませんかね?」


リドル
「反省しているようなら外してあげようかと思っていたけど、先ほどの発言からして、キミに反省の色があるようには見えないな」


ですよね……食堂で寮長の悪口言ってたんだから、私にも擁護できない。


リドル
「しばらくそれを付けて過ごすといい」


ユウ
「でも……あの、魔法が使えないと、授業を受けるのに支障が出るなら、どうか外してあげられませんか?罰なら別のものでも……」


リドル
「心配しなくても、1年生の序盤は魔法の実践より基礎を学ぶ座学が中心だ。魔法が使えなければ、昨日のような騒ぎも起こさなくてちょうど良いだろう?」


リドル寮長の言葉に、私は口を噤む。


そう言われたら何も言い返せない……


リドル
「さあ、昼食を食べたらダラダラしゃべってないで、早く次の授業の支度を。ハートの女王の法律・第271条『昼食後は15分以内に席を立たねばならない』」


そんなことまで法律で決められてるの!?


リドル
「ルール違反は……おわかりだね?」


エース
「はぁ、また変なルール……」


リドル
「返事は『ハイ、寮長』!」


エース/デュース
「はい、寮長!」


リドル寮長に睨まれて、2人は背筋を伸ばして返事をした。


リドル
「よろしい」


トレイ
「まあまあ、俺がちゃんと見張っておきますから」


リドル
「……フン。キミは副寮長なんだから、ヘラヘラしてないでしっかりしてよね」


へぇー、トレイ先輩って副寮長だったんだ。


リドル
「ボクは、ハートの女王の法律・第339条『食後の紅茶は必ず角砂糖を2つ入れたレモンティーでなければならない』を守るために、購買に角砂糖を買いに行かなきゃならないから、これで失礼」


リドル寮長は、踵を返すとこの場から去っていった。


/ 333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp