• テキストサイズ

【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第5章 【真紅の暴君】前編


ユウ
「落とし前って、どうしたら……」


あ、カルボナーラの代金払えってことかな……?


不良A
「慰謝料として、お前の取った鶏肉のグリルくらい譲ってもらわないと、釣り合いがとれねぇなぁ」


グリム
「ふな゙っ!?」


まさかの鶏肉のグリル!


私的には譲っても全然良いんだけど……


チラッとグリムを見ると、グリムはブンブンと首を横に振った。


グリム
「い、嫌なんだゾ!この肉はオレ様のだ!」


そう言うと思った。


ユウ
「すみません、これは僕の分ではないので……」


不良B
「あ?新入生のくせに、先輩に対する態度がなってないんじゃねえの?ちょっと裏来いよ!」


ひー!この人達絶対に不良だ!!


デュース
「せ、先輩。校則に魔法での私闘は禁じると……」


不良A
「私闘〜?これは、先輩から後輩への教育的指導ってやつだよ!」


ガシッ


ユウ
「うわっ」


ぶつかってない方のガラの悪い先輩に乱暴に腕を掴まれて、私は危うくプレートを落としそうになった。


不良B
「歯ぁ食いしばれ!」


ユウ
「やっ」


殴られるーーー!!!


エース/デュース
「ユウ!」


その時、私とガラの悪い先輩の間に、エースとデュースが割って入った。


か、庇ってくれた……?


ユウ
「あ……ふ、2人とも、ここで喧嘩は……」


2人のお陰で殴られずに済んだけど、ここで騒ぎを起こすわけには……


エース
「んなこと言ってる場合かっつの」


デュース
「ユウは少し離れてろ」


私は言われるまま一歩退がったけど、グリムは逆に前に出て、エースの肩に飛び移る。


グリム
「オレ様の肉は渡さねーんだゾ!!」


グリムは、私を庇ってくれたわけじゃないのね。


あくまで鶏肉のグリルの為なのね!


/ 333ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp