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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第5章 【真紅の暴君】前編


クルーウェル
「さあ、さっさと席に着け。授業を始める」


ユウ
「は、はい」


私は席に座り直した……けど、先生のキャラが強過ぎてなんか変なショックが……


サディスティックな性格を惜しげもなく晒け出して、ちゃんと様になってるから不思議。


クルーウェル
「……まず基本的な知識として、薬草と毒草100種類の名前と見分け方を、お前らの小さい脳味噌にたたき込む」


あ、ボーッとしてる場合じゃなかった……今は授業に集中!


クルーウェル
「菌糸類は、また別だ。散歩中に知識なく口に入れて中毒にならないように、いずれ覚えてもらう。犬はすぐ拾い食いをするからな」


薬草と毒草100種類、頑張って覚えなきゃ。


クルーウェル
「テストで赤点をとる生徒が1匹も出ないように厳しく躾けていくから、そのつもりで」


この先生、ちょいちょい生徒を犬扱いしてくる。


クルーウェル先生が挙げる薬草と毒草を、私はノートに書き留めていった。


デュースも、真面目な顔で取り組んでる。


デュース
「なるほど。……ところで、キンシルイってなんだ?」


ユウ
「キノコのことだよ」


菌糸類は菌糸類で、また沢山覚えさせられるような気がする。


エース
「げー。オレ、暗記系苦手なんだよなー」


グリム
「草なんか、美味いか不味いかだけわかればいいんだゾ」


ユウ
「そう言わずに、ちゃんと覚えてね」


私とグリムは2人で1人の扱いなんだから、グリムにも真面目に勉強してもらわないと困る。


◇◆◇◆◇◆


2限目は教室に移動して、魔法史の授業だ。


トレイン
「私は魔法史の授業を担当する、トレインだ。こちらは、使い魔のルチウス」


担当のモーゼズ・トレイン先生は、茶色いアカデミックドレス姿の、見るからに厳しそうな雰囲気を持った男性だった。


クルーウェル先生に比べて大分歳はいってそうだけど、この人の方がよっぽど先生らしくて好感が持てる。


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