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【TWISTED-WONDERLAND】夢物語ヒロイン!

第5章 【真紅の暴君】前編


デュース
「倒しても倒しても湧いてきたな……」


グリム
「ユウ!オマエ、何で最後よそ見しやがったんだゾ!?」


ユウ
「ご、ごめん……なんか先輩が背後に居た気がして」


あんな耳元で声がしたんだから、その時は本当に背後に居たんじゃないかと思う。


どういう仕組みなのかは、私にはまったく分からないけど……


デュース
「幻覚魔法かなにかかもしれないな」


ユウ
「そんな魔法あるんだ……」


幻覚か〜……でも、デュース達の攻撃はちゃんと当たってたんだよね……


幻覚だったら、そういうの通り抜けるんじゃないのかな……勝手なイメージだけど。


エース
「それより、タルトがないなら門前払いなんだろ?オレら最初から手ぶらだったじゃん。薔薇を塗るのだけ手伝わせやがって!」


ユウ
「あ!確かに」


グリム
「ちゃっかりしてるんだゾ」


なんて先輩だ!


デュース
「じゃあ、お詫びのタルトを用意して出直しだな。放課後にでも……ハッ!!!!やばい!!!!」


ユウ
「どうしたの?……はっ!!」


放課後……始業、授業!!!


デュース
「まずい、もう予鈴の時間過ぎてる!遅刻するぞ!」


グリム
「ふな゙っ!オレ様の輝かしいスクールライフ1日目にミソがついちまう!オマエたち、教室に急ぐんだゾ!」


エース
「そういえば、ユウたちのクラスどこ?1年だろ?」


グリム
「し、知らねえんだゾ!?」


ユウ
「学園長が、1年A組って言ってたよ」


今朝、早い時間に電話で……急に鳴るからめっちゃビビったのは内緒。


デュース
「なんだ、同じクラスじゃないか。1時限目は魔法薬学だな」


エースとデュースと同じクラスなのは嬉しいけど、早速魔法と名のつく科目を聞くと不安になる。


グリム
「ウヒョー!なんか楽しそうなんだゾ!」


エース
「結局魔法使えないままだけど、大丈夫なんかな……」


ユウ
「大丈夫だよ〜。僕も魔法使えないから」


エース
「何のフォローにもなってねぇ!!」


エースの怒鳴り声から逃げ出す私を皮切りに、私達は鏡舎への扉に向かって走り出した。


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