• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第73章 *海上フライト*









上空




月明かりが照らす静かな夜空に2つの飛行の影が進んでいく。あれから暫く経つが、別荘がある黎明の国の別荘まではまだ着かない


エペル『た、たげ速ぇ〜..』


ユウ『どんどん先に進んでいくね。あれからずっと飛んでるのに全然疲れ見せてない』


エペル『さすがルークサン。でも、付いていくって決めたんだ!飛ばすぞ!』






ルーク『平気かい?風除けの魔法をかけているから風の影響はないかもしれないが、相手の魔力だけでの長時間の飛行は負担が大きいからね』


『ん、大丈夫』


ルーク『..もう少し強めていいかな?』


『ん』


頷いたのを確認すると、抱えている腕の力を少し強めて自分の方へと引き寄せる


その時、より密着したことでふわりと香る花の匂いと優しい甘い匂いが鼻孔をくすぐり、胸の奥から興奮に似たものが湧き上がる


ルーク『君の匂いは心が高まるね。それに、とても安心するよ』


『狩人さん疲れてるでしょ。だから、少しでも元気になれるようにお手伝い』


ルーク『??君の匂いはそういう効果があるのかい?一体どういう..』


『内緒』


ルーク『ふふ、先程の私の真似かな?いいよ、その内緒は君の魅力を更に引き立てる』


『なにそれ..んふふ』


ルーク『(笑ってくれた..愛らしい笑顔が見れなくて残念だ)』








ユウ『なんか凄くいい雰囲気を察知。くそ..』


エペル『え、何で分かるの?』


ユウ『勘』










ルーク『見えたよ。向こうに見える家が黎明の国にある別荘だ』


『おっきいね』


進んでいく先、町外れの奥から見え始めた家屋を指差すと、少しずつ降下しながら別荘へと向かう


『林檎くんたち、付いてこれてる?』


ルーク『きっと大丈夫さ。さあ、着陸するからしっかり掴まっているんだよ』


『ん』


二人を乗せた箒は出来るだけ速度を落としながら別荘の前で着陸する。先に降りたレイラだったが、久しぶりの地面の感覚に一瞬体がふらついた


『っとと..』


ルーク『おっと、降りる時は気をつけたまえ。ゆっくりバランスを取りながら立ってごらん』


支えられながら言われたようにすると、徐々に感覚が戻り真っ直ぐ立てるようになった


『あり、がと』


ルーク『君の助けになれて嬉しいよ』


/ 1858ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp