第71章 *強靭インベーダー*
ジェイド『アズールが連れ去られたのは、部活中だったようですが..』
フロイド『ボドゲ部員のやつらの話じゃ、ホタルイカ先輩とクリオネちゃんと一緒に無抵抗で連れて行かれたんだって。アズールならひと暴れしそうな感じするけど..なんでだろ?』
カリム『ヴィルとジャミルは、オレやユウたちと一緒にオンボロ寮にいたんだけど..』
ルーク『襲撃に際し魔法を使い撃退を試みたが、力及ばず..二人とグリムくんは連れ去られてしまった』
ジェイド『成程。レオナさんとアズールたちは無抵抗で従ったわけですか。何か理由がありそうですね』
ラギー『なんかレオナさんは、奴らの正体を知ってる風だったんすけど..』
マレウス『ふむ..キングスカラーは歴史ある王室の関係者だ。”奴ら”について知っていても不思議ではないな』
ラギー『それ、どういうことっすか?』
?『それは私から説明しよう』
するとガチャっとドアが開かれ、現れたのはいつもより更に真剣味を帯びた表情のトレインだった
リリア『..おや?トレインよ、学園長はどうした?』
トレイン『学園長も、生徒同様”S.T.Y.X(ステュークス)”に拘束され、連行された。彼が戻るまで、学園の指揮は私が取る』
まさかのクロウリーまでも連れ去られたということに、リリアの目が驚きに見開かれた
ユウ『学園長まで..一体何が起きてるんだ』
フロイド『なに?そのS.T.Y.Xって?』
トレイン『S.T.Y.Xは、彼らはどの国の政府にも属さない非政府組織で..古くよりブロットの研究をし続けている、魔法技術の研究所だ』
『『...!?』』
ユウ『そんな機関があるなんて』
『待って..それじゃあ、リドルさんたちが危ない...っ!』
ユウ『え、どういうこと?危ないって..』
ジェイド『ブロットの研究..!』
フロイド『..ちっ!そーいうことかよ。ゴマちゃんのその”危ない”も確かにありえるかもね』
カリム『..?どういうことだ?』
ジェイド『連れ去られたメンバーを、考えてみてください』