第71章 *強靭インベーダー*

学園長室




なんとかたどり着いた学園長室の扉を開くと、そこに寮長たちの姿はなく、代わりに副寮長や彼らと関係の深いメンバーが集まっていた


ルーク『カリムくん以外の寮長がいない..』


『うそ..』


カリム『でも他の奴らは無事みたいだ。それだけでも、良かった..』




トレイ『ルーク！レイラにカリム、ユウもいたのか。お前たちは無事だったんだな』


ケイト『ねぇ、一体何が起きてるの！？ってか、二人がいるのにヴィルくんとジャミルくんは！？』


カリム『二人は..いきなり現れた謎の連中に連れ去られた』


『『！！？？』』


ラギー『ちょっと、どうしたんすか！？そこの全員ボロボロじゃないっすか。レイラちゃんも、傷だらけだし..』


ジェイド『よほど激しい戦いがあったみたいですね』


フロイド『ゴマちゃんたちがそんなになるとか、結構ヤバい奴らだったわけ？』


『ラギさん、ジェイさん、フロさんも..無事で良かった』


ルークの手を離れ彼らに近づこうと足を踏み出すが、疲労によって足がもつれ、前に倒れそうになる


『ぁ..』


ラギー『うわわ！っとと..大丈夫っすか？フラフラしてるし..ちょっと休んだほうがいいって絶対』


ジェイド『どうぞこちらへ。今は本人がいませんからね、こちらの椅子をお借りしましょう』


ジェイドの案内とラギーの支えで、クロウリーの座る椅子にそっと腰掛け、ようやく一息ついたレイラだったが、次第に事態の目まぐるしさと突然のことに対する恐怖が込み上げ、目元がじんわりと熱くなってきた


『ぅっ..ひっく..ぅ、ぅぇぇぇ..っ..』


ユウ『！！レイラっ！..怖かったよね、痛いよね』


突然泣き出したことに、急いでユウたちは駆け寄り周りを囲む


カリム『さっきまですげえキリッとしてて、無理してるんじゃないかって心配だったけど..今ので安心したぜ』


ラギー『多分今の今までずっと耐えてたんすね。目の前で襲撃に遭ったら、物凄く怖かったはずなのに。よく頑張ったっすね』


フロイド『あはぁ、ゴマちゃん泣いてる。オレがチューして慰めてあげよっか？』


ジェイド『フロイド、何もこんな時に..』


『..して』


ジェイド『え』


フロイド『オッケー♪』