第70章 *会合アゲイン*
ズガガガッ!!ガシャーン!!
空を飛行していた内の何人かがこちらへと迫ってくるのが見え、慌てたルークの声が響き急いで全員窓から離れて奥へと逃げ込むと同時に、それらは窓を破壊してものすごい勢いで乱入してきた
エペル『うわあああ!?』
エース『ゲホッゴホッ..!な、なに!?』
デュース『ユウ、レイラ、無事か!?』
破壊され飛び込んできた衝撃で窓枠や家具が散乱し、舞い上がる砂埃が全員の視界を遮る。デュースは、吹き飛ばされたユウたちの安否を確かめるように急いで声をかける
ユウ『な、なんとかね..レイラっ、大丈夫!?』
『ぅっ..へ、いき..』
周りが徐々に晴れていくと、いつの間にか目の前にガチャンと音を立てて機体から降りた謎の集団が立っていた。スーツの間や目の位置に灯る青い光が怪しく光る
ジャミル『カリム、下がれ!見たこともない装備..一体何者だ!?』
只者ではないと悟ったジャミルがすぐに飛び起きて、庇うように主人の前へ立ち塞がる
デュース『レイラも俺の後ろに!』
『ん..あの人たち、怖い..っ..』
表情も感情も読めない集団に体を震わせ、デュースの背に縋り付く。エースやユウもそれに合わせて彼女を守るようにデュースの左右へ並び立つ
?『こちらヘプタ班。被検体DとEを目視で補足した。捕縛行動を開始する』
どこかと無線で連絡をとると、集団は武器であろうオールのような長物を構える
ヴィル『どこの誰だか知らないけれど、窓から訪問するなんて礼儀がなっていないわね』
そう言いながらマジカルペンを構えると、不敵な笑みを浮かべていた表情をキッと凄みのあるものへと変えた
ヴィル『緊急対処事態と認定!ポムフィオーレ寮長の権限において、侵入者への攻撃魔法の使用を許可する!』
ルーク『ウィ!』
カリム『スカラビア、ポムフィオーレに同じ!構えろ!』
ジャミル『はっ!』
マジカルペンを構え、ポムフィオーレとスカラビア上級生が一列となってユウたちを庇うように前へ出た
ヴィル『一年生は後方待機!ハーツラビュルは寮長に連絡!』
『『は、はい!』』
?『..被検体D・E、共に抵抗の意思を確認。交戦許可を願う.....認証。捕縛作戦プランCを展開する』