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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第109章 *ツイステ7章 ー最終戦ー(現実世界)*





その言葉通り、一度失った光を取り戻した銀の剣は鋭い軌跡を描き一直線に飛んでいくと、マレウスの右角を正確に捉えその一撃で破壊した




ギャオオオオオオ!!!!





魔力増幅の根幹、気象すら揺るがす力の源、その片方が砕けたことで漏れ出した魔力が眩しい光となって辺りを白く包んだ










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シルバー『おわ、ったのか..?』


セベク『はっ、見ろ!若様のお姿が..』




角を壊されたことで力を一時的に失い、ドラゴンの姿から人型へと変わったマレウスはその場に倒れ気絶していた



セベク『若様っ!』


イデア『ストップ、セベク氏。まだ無闇に近づかないで。角を折ったとはいえ、目醒めてすぐに反撃してこないとも限らない。念のため、うちのカローンたちに見てきてもらう』


セベク『し、しかし..!』


イデア『それより、今は他に心配することがあるでしょ』





シルバー『親父殿っ!!!』






セベク『!!リリア、様..?』


シルバーの叫びに振り返ると、ボロボロの姿で倒れ全く動く気配のないリリアの周りをシルバーたちが駆け寄り必死に声をかけていた


シルバー『親父殿、起きてください!』


グリム『リリア!おい、起きるんだゾ!』




『っ..リィさん!リィさん!!いっ、た..っ!』


ユウ『レイラ!大丈夫?..!!背中が..』




痛みに顔をしかめるレイラの背中は完全に上着が焼け落ち、中のシャツやインナーもほぼなくなり真っ白な素肌に微かな赤みを残した


寮服よりも魔法防御力の低い制服では、たとえ威力が殆ど落ちた残り火であっても簡単に人の体を焼き尽くせる


そんな危険なものにリリアを助けるためとはいえ、単身で突っ込んでいったレイラを叱りたい気持ちはあったが、今は全く起きる気配のないリリアの容体の方が深刻だった




イデア『オルト、すぐにリリア氏のバイタルと心電図のチェック!』


オルト『了解!みんな、そこをどいて!』


イデア『シルバー氏もセベク氏もボロボロだけど致命傷はなさそうだね。ヒロイン氏は...あっ!その火傷の痕...』



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