第8章 *先輩サウザント*
ユウ『なる、ほど...?』
デュース『にわかには信じがたいが、二人が言うなら本当なんだろう』
グリム『よっと。クンクン...確かに甘くて、い~匂いなんだゾ♪』
レイラの腕の中へ飛び込みつつ、お腹に顔を埋めて匂いを嗅ぐと香りの良さにフニャッと顔を緩めた
デュース『な、なんて羨まし...ごほん!レイラ、オレもその...いいか?』
『ん、いいよ。おいで』
デュースに対してパッと両手を広げると、本人は頬を染めながらもおずおずと小さな体を抱き締めた。そして髪に顔を近づけ軽くスンッと嗅ぐと、瞬間にゾワゾワと体の奥底から沸き上がる熱を感じた
デュース『っ///た、確かに...っ、だがこの匂い...』
僅かに声に熱が点り抱き締める力を強めると、そのまま細い首筋に口付ける
『ひゃ...くすぐったいよ』
エース『は~いお触り終了!』
これ以上は自分の二の舞だと悟ったエースは、デュースを引き剥がす
ユウ『次は僕ね?』
『なんで順番に?』
ユウ『良いでしょ?』
良いけど、とユウに対してもデュースと同様に抱き締められ匂いを嗅がれる
ユウ『良い匂い...はぁ...食べたい』
エース『ユウ、心の声出てるぞ~』
『ユウ、私美味しくない、よ?』
ユウ『ううん、きっと美味しいよ。...成る程分かった。とりあえずこれからはその薬で何とか夜までは持たせながら生活するってことだね』
『みんなに迷惑、かけたくないから頑張って飲む』
ユウ『ありがとう。優しいね』
その後、五人は駄弁ったりトランプ等して大いに盛り上がった
デュース『さて、今日はもう寝ることにしようか』
ユウ『そうだね。エース達は談話室を使うってことで良いかな?』
エース『おう。軽く掃除すれば3人分ぐらい寝れるとこ確保できるっしょ』
ユウ『ん?3人?』
エース『あ、言い忘れてた。今日だけオレとレイラ、二人で寝ることになった♪』
『『『はぁぁぁぁぁぁぁ!?!?』』』
デュース『どういう事だ!?』
エース『ほら、朝に逃げ出したグリムを捕まえるの協力する代わりにレイラにもお願い聞いてもらったじゃん?そ・れ♪』
グリム『オマエと寝たらレイラが危ないんだゾ!』