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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第70章 *会合アゲイン*





『っ...』


図星をつかれ、唇を噛み締めてあからさまに視線をそらす。すぐに首を横に振るが、もうそれは意味を成すものではなかった


ユウ『レイラ..やっぱりそうだったんだね』


『違うもん..私は..』


ルーク『隠す必要はないよ、兎の君。今の君を蝕む怒りは私のした裏切り行為について、だろう?』


『...う..違うっ!!狩人さんは自分が良いって思った方に投票したんだって分かってる!分かってるから..もう、分かったから..(いつまでも責めるのはダメ..ダメだって分かってるのに..)』


悲痛な声を上げながら振り絞る声に胸が痛む思いが全員に降りかかる。その中で唯一エースは口を開いてルークへと問いかける


エース『..気になってたんすけど。ルーク先輩がロイヤルソードアカデミーに票を入れたのって、やっぱネージュの陰の努力を知ってたからっすか?』


ルーク『まさか。VDCの舞台の上で言ったことが全てだよ。彼らのパフォーマンスが私達よりも素晴らしいと思ったから、投票しただけさ』


エース『ほんとに?だって、ファンクラブの会員番号No.2のガチファンなんでしょ?それこそ、冷静に評価なんて出来なくね?』


あくまで淡々と問いかけるエースに、ルークは彼の思惑がすぐに感じ取れた


ルーク『(ムシュー・ハート。君は彼女が私に問いただしたい想いを、もう一度..今度こそはっきりとさせてあげようとしているんだね)』


ヴィル『いいえ、違うわ。アタシたちの中で冷静に”ステージ上のパフォーマンスのみ”を評価したのはルークだけだった。ルーク、あんたは気づいていたんでしょう?アタシたちの動きが、リハーサルの時とは比べ物にならないくらい、お粗末なものだったって』


ルーク『それは..』


ヴィル『正直に言って』


言いよどむルークに有無を言わさない視線が注がれ、観念したかのように”そうだよ”と認めた


ルーク『私のポジションは後列袖側。だからずっと、NRCトライブの全員を見ていた。君たちの汗、涙、笑顔!回を重ねるごとに美しくなっていく演技!練習の度に、目を奪われ、胸が鳴ったよ。
だからこそ、あの舞台の上で、その輝きがくすんでしまっていることがすぐに分かった..』


とても悔しかったよ、と悲しそうにハンターグリーンの瞳が床を見つめる







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