第70章 *会合アゲイン*
オンボロ寮・談話室
文化祭から数日経ったある日の放課後。オンボロ寮の談話室には何故か文化祭VDCでチームを組んだ、NRCトライブのメンバーが集まっていた
ジャミル『さて、総合文化祭も無事に終わり、俺たちNRCトライブも解散したわけだが..』
ルーク『ノン。ヴィルは解散ではなく、凍結という選択をしたのさ』
ジャミル『表現は別になんでも構いませんが。しかし..』
カリム『突然元NRCトライブは放課後オンボロ寮に全員集合!だなんて。何かあったのか、ヴィル?』
ヴィル『みんな、集まってくれてありがとう。グリムがいないけど..今は仕方ないわね』
『『...』』
『グリム..』
文化祭を終えても頭に残ったグリムへの心配に、ユウたちは表情を暗くさせた
ヴィル『今日はみんなに大切な話があるの..まずは、ボーカル&ダンスチャンピオンシップ当日の件。みんなの信頼を裏切る行為をしてしまったことを謝罪させて』
『『え...』』
突然のことに、ルークを除く全員がポカンと目の前のヴィルを凝視した
ヴィル『負けを悟って、ライバルに呪いをかけようとするだなんて..世界で一番醜い行為だったと反省してる。
本当に、ごめんなさい』
立ち上がり全員に対して深く頭を下げて謝罪するヴィルに、戸惑いの空気が流れる
エペル『あ、あのヴィルサンが深々と頭を下げるなんて..』
ジャミル『でも、呪いに関しては未遂に終わった話でしょう?まぁ、それはネージュの話であって、レイラには呪いがかかってしまったが..』
『あれは私が勝手に飛び込んで吸っちゃったから。だからヴィルさんは悪くないの』
ヴィル『ネージュへの呪いが未遂に終わったのは、止めてくれたルークやカリム..あんたたちみんながいてくれたからよ。でもそんなあんたたちを..オーバーブロットしたアタシは、傷つけた。レイラのことだって、そもそもオーバーブロットしかけたアタシを引き止めるために、呪いの中を飛び込ませてしまったし、攻撃だって直接浴びせてしまった。
もしかしたら、アタシも、あんたたちも..命を落としていかもしれない』
ルーク『...』