第69章 *イグニハイド寮編〜冥府の番人〜深刻ミッシング*
エミリア『ほんと単純..さて、ごめんねユウくんたち。アレはただ変な対抗心燃やしてるだけだから気にしないでね。改めて初めましてみんな。レイラの母のエミリアです』
ディオンとは違った物腰の柔らかなエミリアに、ユウたちはホッと息をついて軽く頭を下げた
ユウ『お会いするのは初めてですね。オンボロ寮の監督生、ユウです』
エース『エース・トラッポラです』
デュース『デュース・スペード、です』
エミリア『ふふ、そんなにかしこまらないで。いつも娘と仲良くしてくれて、大事にしてくれてありがとう』
ユウ『いえこちらこそ。いつもレイラには助けられてばっかりで、とても感謝してます』
エミリア『ありがとう。あ、そうだ..貴方達よね』
『『??』』
エミリア『レイラのこと、食べちゃったのって♪』
『『っ///!!??』』
コソリと囁かれた言葉に、レイラを抱いたいつかの日を思い出し、3人の頬にふわっと熱が灯る
エース『え、いや、あの』
しどろもどろになるエースにエミリアはおかしそうにクスクスと笑う
エミリア『ふふふ。やだ、顔真っ赤にしちゃって。でも、みんなあの子を大事に思いながら抱いてくれたんでしょ?』
その言葉に何度も強く頷くと、エミリアは優しく微笑みながら3人の頭を順番に撫でた
エミリア『それならいいの。あの子も幸せそうだし、これからも仲良くしてね♪色々と』
『『は、はい..///』』
ディオン『レイラ、ほっぺにキスしていい?』
『いいよ..ん、んふふ』
頬に伝わる柔らかい感触に嬉しそうに笑うと、ディオンは再び強く抱きしめる
ディオン『はぁ..僕らの可愛い天使。このままお家に連れ帰りたい』
『パパ?』
ディオン『ねぇ、今日はこのままパパたちと一緒に帰らない?』
『ん〜..今日は、いい』
首を横に振られ、少し悲しそうにしながらも”だよね”と半分分かっていたかのように笑っていた
エミリア『よし、満足した』
ディオン『ああ、エミリア。もう少し寄りたいところがあるんだけどいいかな?』
エミリア『いいけど』
ディオン『レイラ、ある人のところに行きたいんだけど、ちょっと手伝ってくれないかな?』
『???』