第69章 *イグニハイド寮編〜冥府の番人〜深刻ミッシング*
ドタドタドタ...
ディオン『へえー!!君がユウくんなのかぁああ!!娘がお世話になってるねこのやろう!!!』
ユウ『ちょっ..あの!!は、はい!ユウです!!』
ディオン『君はぁぁ!!?』
エース『ええっ!?あ、オレはエースです!!』
ディオン『君は!?』
デュース『デュ、デュースです!!』
ディオン『成程君らがいつもいつもうちの子のケツを追っかけてる野良犬どもか!!!』
ユウ『あのっ!!なんでっ、こっちを、追いかけてくるんですかぁあああ!?』
娘との抱擁もそこそこに、ディオンはユウたちを見つけてからいきなりエミリアとレイラの周りをグルグル回るように彼らを追いかけ始めたのだ
ディオン『ん〜?話がしたいのに君らが逃げていくからだろ?』
エース『目が合っていきなり無言で追いかけられて、しかもそんな棒持って来られたらそりゃ逃げますって!!』
ニコニコとユウたちを追いかけるディオンの手には、どこから拾ってきたのか太めの木の棒が握れており、決して振りかざしてはないものの明らかに殺意マシマシで迫られ、3人は必死に逃げ惑っていた
ディオン『別にこれで殴ったりなんかしないよ〜。それとも何かな?僕に殴られるような後ろめたいことでもあるのかい!?』
エース『(くっそめんどくせーなこの人!)』
エミリア『ディオン、いい加減にしておきなさい。まったくもう..レイラ、悪いけどアレを止めてくれる?』
『ん。パパ!もう、ギュッて抱きしめてくれないの?私とのハグは、もう、いらない..?』
寂しそうに耳を垂らしながら瞳を潤ませると、途端にニコニコと恐怖の笑みを浮かべていたディオンの顔が焦りへと一気に変貌した
ディオン『そ、そんなことないよ!!レイラともっとギュッてしたいよ!!てかする!!!』
血相を変えてダッシュで戻ってくると、レイラを強く抱きしめ、そのすきにエミリアは交代するようにユウ達の元へと向かった
『パパ〜..く、苦しい』
ディオン『ああっ、ごめんね!これならどう?』
『ん、いいよ。えへへ、パパあったかくて気持ちいい』
ディオン『ん”っ!!!!!』