第69章 *イグニハイド寮編〜冥府の番人〜深刻ミッシング*
注意!
ここからは本編では飛ばされた文化祭2日目のお話になります。完全オリジナルなのでご了承ください
文化祭2日目
オンボロ寮前
エース『やっべぇ..くっそ緊張してんだけど』
ユウ『ふ、ふん!エースってば怖がりさんじゃん』
エース『そういうお前の方こそ足ガクガクじゃん!声も震えてるし人のこと言えねーだろ』
デュース『お、あ..ば..かか..』
エース『まあ言葉すら喋れなくなったデュースよりかはマシだと思うけどね』
レイラの両親との待ち合わせにオンボロ寮前へと集まったエース達だったが、まだ見ぬ二人に緊張で体を震わせていた
『大丈夫?でもママもパパも優しいから、緊張しなくてもいいよ』
ユウ『優しいのは知ってるけどね、こうなんだろ..色々あったの向こうは知ってるわけだから、もしかしたら何か言われるんじゃないかって思ったら』
エース『特に、オレらの関係のことについてとかな』
ユウ『それ来られたらしんどい』
『??デュース、大丈夫だよ。手握ってあげる』
まるでバイブレーションのように体全体を震わせるデュースの手を包んで解すように擦ってやると、幾分か落ち着いたのか深呼吸をして”よし”と呟いた
デュース『ありがとう。とりあえずは落ち着いた』
ユウ『そういえばママさんたちはここの場所分かってるの?』
『ん。地図は多分ここに来たらもらえるし、オンボロ寮の場所もこの前伝えておいたから』
まだかな、と期待に耳を揺らしながら坂の上から今か今かと両親を待つ
すると、メインストリートへと向かう客が殆どの中、道を外れてこちら側へと歩いてくる2つの人影が現れた
『!!来た』
エース『マジ!?うわ、腹痛くなってきたわ』
ユウ『右に同じく』
デュース『ぼ、僕は大丈夫だ!!多分..』
『ママ!パパ!』
坂を登り終えた2人に、レイラは勢いよく駆け出し同じくその姿に気づいたエミリアたちは娘の抱擁に応えるように、両腕を広げてしっかり受け止めた
エミリア『レイラ!会いたかったわ』
『私も!』
ディオン『パパも会いたかったよ〜!!』