第67章 *最高潮ビート*
そんな彼の髪を優しく鋤くように撫でながら、優しい口調で囁いた
『エース、お疲れ様。頑張ったね、カッコ良かったよ。えらいえらい...』
エース『ん』
髪を鋤く指の感触と甘い匂いに心が満たされていく心地がして、エースは少し名残惜しそうに腹に埋めていた顔をあげた
デュース『エースどけ。次は僕の番だ』
カリム『オレもオレも!!レイラ、いっぱい撫でてくれていいぞ!』
ジャミル『なんで上からなんだお前は。まったく..レイラ、俺のことも忘れるなよ』
エペル『レイラチャン。僕もいい、かな?』
『ん..みんな順番ね』
ヴィル『あんたも行ってきていいのよ』
ルーク『君はどうするんだい?』
ヴィル『アタシは結構よ。まだ結果も出てないのに浮かれるわけにはいかない。それに..』
ちらりと横目でエースたちに囲まれ楽しそうにしているレイラを見つめると、その優しい笑顔に口元を緩ませた
ヴィル『あの可愛い笑顔を見られただけで..今はいいの』
ルーク『ふふ、私も同じ気持ちさ』
後輩たちのじゃれ合いを微笑ましそうに見ていた二人だったが、隣接されているモニターからロイヤルソードアカデミーの名が聞こえた瞬間、真剣な表情でそちらに目を向けた
ヴィル『あんたたち、次のステージが始まるわ。そこまでにして、全員モニターに集中しなさい』
ヴィルの一言でエースたちも口を閉じ、次のパフォーマンスをするネージュたちの姿が映るのを黙って見ることにした
コロシアム・特設ステージ
ネージュたちの出番が終わり、その他のステージも着々と披露を終えていく
そして、ついに最後のパフォーマンスが終了した
?『全国魔法士養成学校総合文化祭inナイトレイヴンカレッジ!音楽発表会ボーカル&ダンスチャンピオンシップ..全てのチームの発表が終了いたしました!それでは各代表選手のみなさん、ステージへどうぞ!』
アナウンスの声と共に、ヴィルたちやネージュたちの選手がぞろぞろと舞台に姿を見せ、それだけで観客の声援が響き渡る